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岡 弘*; 丹野 敬嗣; 矢野 康英; 大塚 智史; 皆藤 威二; 橋本 直幸*
Journal of Nuclear Materials, 572, p.154032_1 - 154032_8, 2022/12
被引用回数:3 パーセンタイル:66.21(Materials Science, Multidisciplinary)窒素濃度(0.0034-0.029wt%)の異なる9Cr-ODS鋼について700Cのクリープ特性とクリプ前後の組織変化について調査を行った。クリープ強度は、窒素濃度の増加に伴い顕著な低下が確認された。高窒素濃度材において変態フェライト領域と残留フェライト領域の境界にそってYリッチな粗大粒子が確認された。と相では窒素の固溶度が異なることから、オーステナイト変態プロセスが生じる際に、窒素が相に拡散・濃化し、逆変態時に残留フェライト相に吐き出され、両境界付近で窒素の濃化生じる。その結果として、熱力学的不安定を解消するために分散粒子の粗大化が生じると考えられる。窒素濃度が高いほど多数のクリープボイドが観察されたことから、粗大化した分散粒子を起点にクリープボイドが発達したことにより、早期破断が生じたと考えられる。
米田 安宏; 吉越 章隆; 竹田 幸治; 塩飽 秀啓; 松村 大樹; 菖蒲 敬久; 田村 和久
まてりあ, 58(12), p.763 - 769, 2019/12
文部科学省ナノプラットフォーム委託事業において、微細構造解析プラットフォームに属する各実施機関の提供している装置紹介である。
寺岡 有殿
no journal, ,
原子力機構では文部科学省からナノテクノロジープラットフォーム事業を受託し、微細構造解析プラットフォームの実施機関として産官学の研究者の研究を支援している。4本の専用ビームラインのうち、軟X線ビームラインであるBL23SUとそこに設置されている3台の共用実験装置(光電子分光装置, 磁気円二色性測定装置)について、利用方法、利用研究例を説明する。
寺岡 有殿; 小西 啓之; 片山 芳則
no journal, ,
文部科学省のナノテクノロジープラットフォーム事業の一環として第14回ナノテクノロジー総合シンポジウムが開催される。文部科学省の本事業を受託している各実施機関はそのシンポジウムに参加して各実施機関の研究支援内容についてポスター発表する。原子力機構は微細構造解析プラットフォームに属している。ポスターでは支援のために用いている放射光ビームライン、共用実験装置について説明する。また、利用事例として産業技術総合研究所の「水素雰囲気下放射光X線全散乱法の確立」と東京大学物性研究所研究の「白金合金触媒のその場酸素吸着特性評価」について紹介し、さらに、利用形態と利用料金についても説明する。
寺岡 有殿; 小西 啓之; 片山 芳則
no journal, ,
原子力機構が文部科学省から受託して行っているナノテクノロジープラットフォーム事業についてポスターを用いて説明する。SPring-8に設置している4本の専用ビームラアインとそれらに備えられている共用実験装置、また、産業技術総合研究所と東京大学物性研究所研究の利用事例、さらに、利用形態と利用料金などを説明する。
栗野 晃一*; 光原 昌寿*; 中島 英治*; 矢野 康英; 大塚 智史; 大沼 正人*; 外山 健*
no journal, ,
酸化物分散強化型(ODS)フェライト鋼は、非常に優れたクリープ強度を有し、ナトリウム冷却高速炉の燃料被覆管の候補材料としての実用が期待されている。本鋼は、BCC鉄の母相中に、高い熱的安定性を持つナノサイズのイットリウム系酸化物が緻密に分散されていることを主たる強化因子としている。本研究では、走査電子顕微鏡(SEM)と走査透過電子顕微鏡(STEM)を用いて、酸化物の分散状態を評価し、クリープ変形中の転位組織と酸化物の相互作用について考察を行った。